インフルエンザワクチンの予防接種を受けられる方へ
■インフルエンザワクチンの副反応

一般的に副反応がおきる頻度は低く、ほとんどが注射した部位が痛む、硬くなる、赤く腫れる、だるいなど軽い症状でその場合は24時間以内に発症し、2〜3日中には消失します。極めてまれに、全身の発疹や呼吸困難などをもたらす激しいアレルギー反応(アナフィラキシー、血管浮腫)などの重篤な副反応も報告されています。この場合ほとんどは、接種後30分以内に発症しています。
また、これまでに、けいれんや運動神経障害(ギランバレー症候群)、筋力低下、振戦(手の震え)、視神経炎(急激な視力低下・眼球を動かした時の痛み)などが起きたとの報告も少数例ありますが、インフルエンザワクチンとの関連性は明らかではありません。

■インフルエンザ予防接種を受けられない方
  • 37.5℃以上の発熱がある方
  • 重篤な急性疾患にかかっている方
  • 過去にインフルエンザ予防接種により重大な副反応がおきたことのある方
  • 鶏肉・鶏卵でアナフィラキシーをおこしたことがある方
  • 免疫抑制剤、抗癌剤、副腎皮質ホルモンステロイド剤、放射線を使用した治療中の人および治療後6ヶ月以内の方
  • 最近4週間以内に、麻疹、風疹、水痘、おたふく、ポリオ、BCG、黄熱病などの生ワクチンを接種している方、また最近1週間以内に、日本脳炎、A型肝炎、B型肝炎、百日咳、インフルエンザ、ジフテリア、破傷風などの不活化ワクチンまたはトキソイドを接種している方
  • 心臓病、肝臓病、腎臓病、血液疾患などの基礎疾患がある方
  • 過去のインフルエンザ予防接種後2日以内に、発熱、全身の発疹などアレルギーを疑う症状がみられた方
  • 過去にけいれんをおこしたことがある方
  • 免疫不全と診断されたことがある方
  • 鶏肉・鶏卵アレルギーがある方
  • 妊娠または妊娠している可能性がある方
  • 16歳未満の方
  • その他、医師に予防接種不適当と判断された方
■予防接種を受ける前の一般的注意事項
  • インフルエンザ予防接種の効果、副反応、受けられない場合など、充分に理解した上で接種を受けて下さい。
  • 予診票に記入された情報は予防接種の可否を判断する上で大変重要です。もれなく記入して下さい。
  • 不明の点があれば、医師、保健師、看護師にご相談下さい。
  • 接種当日に、頭痛、発熱、腹痛、下痢、過労、睡眠不足、二日酔いなどで体調不良の場合は、接種を避けた方がよいでしょう。
  • 万が一、接種当日に体調不良を感じたら、その事情を予診票に記入し、診察の際に医師に相談して下さい。
■予防接種を受けた後の一般的注意事項
  • 接種後30分は、重大な副反応がおきることがあります。医師(医療機関)とすぐ連絡がとれるようにして下さい。
  • 接種後24時間は体調の変化に気をつけ、高熱、けいれん、しびれ、息苦しい、繰り返す嘔吐、強度の下痢、急激な視力低下、眼球を動かした時の痛みなどがあれば、直ちに医師の診察を受けて下さい。
  • 接種当日は、飲酒、激しい運動、過労、睡眠不足は避けて下さい。
  • 接種当日の入浴はさしつかえありませんが、注射部位を強くこすらないで下さい。
■インフルエンザ予防接種の有効期間と受ける時期
  • ワクチンの効果が現れるには、接種後2週間程度かかり、その後5ヶ月間程度効果が持続します。
  • インフルエンザの流行は、1月初旬頃からみられますので、12月中旬までに接種を終えるようにして下さい。
■予防接種以外のインフルエンザ予防対策
  • 外出先から戻ったら、うがいと手洗いを忘れずに。
  • 室内の湿度を保ち、乾燥を避けましょう。
  • 栄養と休息を充分にとり、体力を維持しましょう。人ごみは極力避けるようにしましょう。インフルエンザが流行している時に外出する場合はマスクをつけましょう。

インフルエンザは恐ろしいウィルス性疾患です。
インフルエンザの典型的な症状は、突然の高熱や悪寒から発症し、頭痛、関節痛、筋肉痛などを伴います。のどの痛み、咳、くしゃみ、鼻水など普通の風邪の症状もみられますが、全身症状が強いのが特徴です。日本でのインフルエンザは、主に冬の乾燥した時期にみられ、いったん流行しはじめると、短期間のうちに広範囲におよびます。
インフルエンザウィルスは、頻繁に小変異(連続性抗原変異)をおこし、その姿を少しずつ変化させていますが、突然姿を大きく変え、別のタイプの新型ウィルスを登場させることがあります。これを大変異(不連続性抗原変異)といい、十数年ごとに大流行をおこす原因となり、その時には甚大な被害がもたらされてきました。
インフルエンザは、肺炎、気管支炎、時に脳炎などを併発して重症化し、死に至ることもあります。特に高齢者や乳幼児など抵抗力の弱い人、慢性疾患で体力が衰えている人ほど重症化しやすくなります。
インフルエンザの予防にはワクチンの接種が最も有効な手段で、接種を受けた場合の80%以上の方はインフルエンザにかからないか、仮にかかっても重症化せずに済みます。自分は大丈夫と思っていても、かかってしまえば周囲の人にもうつしてしまいます。ご家族など周囲に高齢者、乳幼児、病中の方がいる、人に接する機会が多い、休めない、などの事情がある方には特に予防接種が必要です。
万が一、「かかったかな」と思ったら、すぐ医師の診察を受けて下さい。

2017年度
ワクチン
A型株 A/シンガポール/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09
A/香港/4801/2014(X-263)(H3N2)
B型株 B/プーケット/3073/2013(山形系統)
B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)